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ホリスティック薬膳栄養学〜ホルモンの正体と脂質からのアプローチを知る〜開催いたしました

2019年11月14日

11月13日、ホリスティック薬膳栄養学2回目

ホルモンの正体と脂質からのアプローチを知る講座を開催いたしました!

今回も満席の28名様に参加していただきました。

 

セミナー報告です。

【ホリスティック薬膳栄養学とは?】

様々な情報が溢れる中では、薬膳知識を使って自分に必要なものかどうかを判断できることの大切さを日々痛感しています。

しかし、薬膳とは昔の知識でもあります。

表現の仕方は、現代風にバージョンアップしないといけないことが多く、それを栄養学でできないかと考えたのが、このセミナーが生まれたきっかけとなりました。

 

全く違う切り口の学問を結びつけていくことは、新発見がたくさんあり楽しい作業なのですが、みなさまにそれをわかりやすくお伝えしていくことは課題がまだまだあります。

毎回ごとにブラッシュアップをして進化させて参りたいと思いますので、次回のセミナーも楽しみにしていただけたら嬉しいです。

 

【体内でも、ネットワークは大切です】

現代医学の常識が変わり、脳がすべての指令をだしているのではなく細胞同士、臓器同士がメッセージのやり取りをしていることがわかりました。

このやりとりで使われるものの一つが「ホルモン」です。

 

私たちの生活で例えるならば

ホルモンがWiFiであり、スマホであるというイメージ。

私たちはスマホを使ってさまざまな人とコミュニケーションをとり、楽しい時間を過ごし、あるいは仕事をしています。

WiFiやスマホがないと、なにもできないほど生活に浸透しています。

先日の台風後、給水がストップしてしまい、電話も繋がらない、インターネットもつながらないということが起こりました。

電気がない、食料も入ってこない、壊れた家屋を修理する人や部品もない。

この状況が長引けば、地域の方々は疲れ果てていきます。

情報も入らず、いつ通常に戻るのかもわからない不安が続くと、心身に不調が起こります。

 

同じようなことが身体のなかで起こっているとしたらどうでしょう?

 

不規則な生活やストレス過多が続くと、体内のホルモンが乱れ、臓腑ネットワークが途切れてしまいます。

すべての臓腑は、協力しあうことで体は動いるので、連絡網が絶たれると連携プレーができなくなります。

そしてネットワークが繋がらなくなった部分で不調が起こります。

女性の場合は女性ホルモンが影響を受けるため、月経トラブルや更年期(早期更年期)の原因になります。

 

【ネットワークの考え方で東西医学がつながった!】

西洋医学でいう「ネットワーク」を薬膳では「整体」といいます。

「身体はすべてつながっている」。

いまや薬膳と西洋医学は同じ考え方を持つようになりました。

身体のつながりは、ホルモンのはたらき等で成り立っていると考えることができるわけです。

 

 

では、皆さんのネットワークは正常に機能しているでしょうか?

身体のつながりは正常でしょうか?

チェックリストを使って皆様の体内チェックを行いました。

セミナーでは5タイプにわけましたが、その中の1つ「卑弥呼タイプ」は、下記の症状が3つ以上当てはまる方。

○むくみやすい

○体重の増減が激しい

○甘いものが好き

○パンや麺が好き

○雨の比の朝は起きずらい

○夏バテしやすい

○夏には食欲が落ちる

○乗り物酔いしやすい

○軟便か下痢のことが多い

○筋肉があまりない(腹筋や腕立てが苦手)

○体脂肪率が25%以上ある

○下半身ががっちりしている

○唇の色がくすんでいる

○じんましんがでやすい

 

いかがですか?

私はこの卑弥呼タイプです。

なぜ卑弥呼タイプと名づけるのか?

卑弥呼は雨乞いや雨の予測をしていたと言われます。

超自然的な力があったのかもしれません。

ちなみに私は、目が覚めた瞬間に今日は雨だということがわかります。

むくみ体質で体内の水が滞りやすいと、湿気の多い日はさらにむくみが悪化し、体が重だるくなります。

この変化がわかっていると、雨が降る予測も少しはできるようになります。

きっと卑弥呼もむくみ体質で、雨が降る予測ができたのかも?と、勝手にイメージしているので

むくみやすい=卑弥呼タイプと表現しています。

 

この体質の方は、胃腸が弱く、自律神経が乱れやすいため、ストレス弱いのが特徴。

薬膳でいうと

脾が弱いため肝からの相乗を受けやすい、肝脾不和。

二つの臓腑の連携が乱れやすいタイプです。

つながりがうまくいかない=ホルモンがうまく働いていない

と置き換えることができます。

 

さらに限定すれば、ホルモンの中でも膵臓から分泌されるものがトラブルを起こしやすいのです。

 

ほとんどの方は、正常なつながりがどこかで乱れてしまっています。

つまりホルモンの乱れが原因で、内臓のネットワークが途切れ、不調を感じているのです。

 

 

 

薬膳は「つながり」を整えることを大切にしています。

自然とつながるために、自然から得られる食材をいただきます。

四季ごとに収穫される旬の食材をいただくことで、自然とつながることができます。

そして自然が持つエネルギーをいただき、自分の体だけではできないことができるのです。

 

旬ではない食べ物、ビニールハウスの中で暖房を入れながら育てたフルーツ等をいつでも食べられる今。

化学的に作られたものを口にすることが多い今。

そうなると、体の中でどういうことが起こるのか?

どの部位に不調が真っ先に起こるのか?

 

薬膳では「肝」がトラブルを起こすといいます。

肝は、肝臓のことではなく、そもそも私たちが知っている臓腑で例えることができない東洋医学独特の考え方です。

でも、インド医学のチャクラを通して考えると、ぼんやりしている肝のイメージがはっきりしてきます。

エネルギーが交差するポイントを、インド医学でチャクラと言います。

このチャクラの場所が、ホルモンが作られる内分泌臓器と一致するんですね。

 

一番下にある第一チャクラが副腎:腎

その上にある第二チャクラは性腺:肝

第三チャクラは膵臓:脾

第四チャクラは胸腺:心

第五チャクラは甲状腺:肺

第六チャクラは脳・下垂体:神明

第七チャクラは脳・松果体:神明

と結びつけられます。

 

なんで結びつくのか?

これについては多分2時間くらいかけて説明必要なので、またの機会に別でセミナーを企画したいなぁと思います。

 

ここからわかることは

自然から離れた生活や食べ物をいただくと、「肝」にトラブルが及ぶ。

チャクラでいうと第二チャクラ。

内分泌臓腑でいうと卵巣。

卵巣は女性ホルモンをつくる大事なところです。

 

逆に考えると、

ホルモンの中でも、女性ホルモンにダメージを与えるのは

「不規則な生活」夜型、睡眠不足

「不自然な食材」旬ではない食材、人工的な食材

「ストレス過多」頑張りすぎる

こういうことがわかります。

 

残念ですが、私たちのほとんどがこの原因となる生活習慣を続けてしまっています。

 

ではどうすればそれをケアできるのか?

 

まずは原因を取り除くことが一番早いですね。

自然な生活をし、自然なものをいただくことを心がける。

しかし、これには限界があります。

今の生活を変えるには時間がかかり、様々なリスクがあります。

 

【ホルモンをすぐに整えられるケアは、「脂質」を変える】

そこで、すぐにできる、誰でもできるケアとしてお勧めするのが「脂質」です。

ホルモンはたんぱく質でできてるものと、脂質からできているものの2つに大きくは分けられます。

女性ホルモンは脂質タイプ。

食べるアブラが女性ホルモンを作っているのです。

 

つまり、「いい脂質を摂ること」

「よくない脂質を避けること」

この二つを心がけると女性ホルモンは整うのです。

 

【すぐできる!よくない脂質の避け方】

すぐに避けられる脂質が「トランス脂肪酸」

いろんなものに使われているので、少しずつずつ体内に蓄積されていくのが怖い脂質です。

ではどんなものに含まれるでしょう?

 

セミナー内では脂質クイズをやりました。

さて、トランス脂肪酸は何にもっとも多く含まれるでしょうか?

①ショートニング

②植物性油脂(サラダ油)

③マヨネーズ

④カレールウ

⑤ポップコーンのもと

 

参加者でもっとも多かった意見が①のショートニングでした。

 

正解はまずは下位から

⑤カレールウ 0.52g

④植物性油脂(サラダ油) 0.91g

③ショートニング 1.0g

②マヨネーズ 1.1g

①ポップコーンのもと 4.8g

ちょうど私は先日、ポップコーン作り体験というのをしました。

キャラメル味のポップコーンを作るのですが、まずは油とキャラメルシロップをしっかりと混ぜ合わせる作業というのがあり、これが結構大変でした。

油がかなり使われているんだということを初めて知った体験でした。

 

映画館でついポップコーンを、には気をつけたいですね。

 

また別の日ですが、山梨のシャトレーゼ工場見学に行ってきました。

アイス工場を無料で見学できるのですが、最後にアイス食べ放題という素晴らしい特典があるのです。

実際に販売されている実物アイスが8種類程度あり、好きなだけいくつでも食べられるという、太っ腹な企画。

じっくりと裏の表示を見ながら食べ比べをしてみたのですが、

「ラクトアイス」表示のものはねっとりとした重いアイス。

「アイスクリーム」表示のものは牛乳の香りと味が残る、後味さっぱりのアイス。

 

「ラクトアイス」は植物油脂が入っているのでオイル特有の重たさがあります。

「アイスクリーム」はこれが全く入っていないので、軽くてさっぱり。

市販のものであればハーゲンダッツやレディーボーデンが「アイスクリーム」の表示です。

 

アイスを買う時にはラクトアイスを避けてアクスクリームを選ぶ。

これだけでも女性ホルモンは整う!

 

普段手に取るもの、選べるものであれば表示を見て買う。

「植物性油脂」が多く含まれるものを避ける。

これ、すぐにできます。

スーパー滞在時間が非常に長くなりますが、びっくりな発見がありますのでぜひトライしてみてくださいね。

 

 

【いい脂質ってどうやって選べばいいの?】

いい脂質とは、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸をバランスよくいただくこと。

いいものをとにかくたくさんではなく、あくまでバランスよく。

飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸を

3:4:3でいただくというのがゴールデンバランスです。

 

【いいオイルほど、酸化には気をつける】

話題の亜麻仁油は多価不飽和脂肪酸。

私たちに不足しているオメガ3を補えることでブームになりました。

私が初めて亜麻仁油を知ったのは、「永作博美さんが高齢妊娠出産したのは亜麻仁油のおかげ!」というネットニュースででした。

亜麻仁油を摂ると若返るのかぁと、興味を惹かれたのを覚えています。

ただ、酸化しやすいことには気をつけなくてはいけませんね。

保存は冷蔵庫。

開封したら一ヶ月以内に使い切る。

加熱すると酸化するので、非加熱でいただく。

普段使いするには少々気を使いますが、私はお味噌汁に入れたり、塩もみした野菜にポン酢と亜麻仁油をかけていただいたりしていますよ。

 

【脂質は作り方、原材料の見えるものを選ぶ】

さらに脂質はできれば「作り方」、「原材料」なども見えるものを選ぶことが大事。

私が購入しているトスカーナのオリーブオイルは、その年ごとのオリーブの畑の状態、収穫報告、その後の工場での作業などを輸入業者さんが必ず毎年現地を訪れレポートしてくれます。

希望をすれば視察に同行することもできるんです!

「だれが、どこで、どうやって」作っているのか。

これがわかるオリーブオイルなので、安心して使うことができています。

ご興味のある方は「FP.Italiaさん」のホームページをご覧くださね。

レポートがきちんと掲載されています。

 

脂質だけではなく

今、このストーリーを大事にする流れができつつあります。

より自然なものを求める方々が増えてきているのですね。

 

 

自然なものをいただく。

簡単なようで、実はとっても難しいことです。

まずは脂質の摂り方から、自然なものに変えていきましょう。

脂質をかえれば、女性にとって大事な女性ホルモンがケアできます。

私も数年前から更年期世代。

女性ホルモンの大切さを日々感じています。

できることから、いただくものを変えていきませんか?

身体はたべるものでできています。

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