漢方薬の原料にもなるみかんの皮を、陳皮といいます。
これからの季節にオススメの陳皮は、鬱々とした気持ちをすーっと流してくれる力があります。
家庭にあるお茶に陳皮をプラスするだけでも、心を軽くする薬膳茶がつくれます。
陳皮は、日本のものを中国に漢方素材として輸出していたほど、国産品の質が高いのですが、現在はかなりの品薄。
「国産で、無農薬」の陳皮を探し、愛媛の団体に直接聞いてみても色よいお返事は聞けずにおりました。
しかし本気で探し求めると、ひょんなところからつながるものです!
親戚に、みかんの神様といわれる方がいることを知り、直接聞いてみたところ、詳しい情報がどんどんでてきて。
みかんの果実が美味しいことと、皮の香りがいいものは品種が違うので、普通のみかんを使ってはだめだということでした。
そこで紹介されたのが「ちんぴんこ」という品種。
これは子供の頃よく食べていたみかんでした。
ただ、最近では売れなくなってしまったのでほとんど作っていないようです。
ちんぴんことは、「陳皮の子」という意味。
昔は、このみかんの品種から陳皮を作り、七味唐辛子を作っていたんです。
そのほかにも、皮の香りが良い品種をいくつか教えてもらうことが出来ました。
皮を使うからには「無農薬」がいいのですが、残念ながらここの密柑山は無農薬にはしていませんでした。
ただ、ほったらかしにして、ほぼ野生化している木が、私の実家所有の山にあるとのこと。
オーガニックを通り越して、ワイルドのみかんです。
近くに大きな車道はなく、近くの農道もほぼ車が通りません。
環境抜群すぎる、野生化したみかんの木。
日も照る場所に、毎年たわわに実をつけていることがわかったので、これで陳皮を作ろうと思っています!
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